2020-01-01から1年間の記事一覧
七夕を題材にしたショートショート(にしては、少し長め)を 書き下ろし、公開しました。2020年の掌編第六弾「クレッセント -crescent-」。 kakuyomu.jp 先月末、急に降って湧いたネタをギリギリ形にして 当日(7/7)にリリース。もう一日、二日、早く仕上が…
昔からタイトルを気にかけつつ、何となく買いそびれていた本を先月ふとしたきっかけで古書店で購入、読了。カナダのマイケル・リチャードソンなる人物による「影」「鏡」「分身」「双子」等々を扱った作品を集めたアンソロジー。 ダブル/ダブル (白水Uブック…
七夕を控えたタイミングで、 ネット公開を取りやめていた掌編をカクヨムにアップしました。 タイトルは「笹竹ノ一夜(ササタケノイチヤ)」。 和歌をモチーフにした、謎を解かないなんちゃってミステリです。 「笹竹ノ一夜」イメージ画像 ワチャワチャ言って…
ドラマ『探偵・由利麟太郎』3回目も録画しながらオンタイム視聴。 www.ktv.jp 「殺しのピンヒール」 based on 「銀色の舞踏靴」。これは先に読みました@『血蝙蝠』。 血蝙蝠 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/05/22 メディア: 文庫 三津木俊助に脱…
名探偵・由利麟太郎シリーズに一区切りとなりますか、 『花髑髏』読了。 花髑髏 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/06/12 メディア: 文庫 「白蠟変化」 タイトルの読みは「びゃくろうへんげ」。 1936年『講談雑誌』連載。 男女の愛憎入り乱れる中を飄…
今回はシンプルなタイトルです、見たまんま。 kakuyomu.jp 完結済で「異世界ファンタジー以外」のオリジナル小説のうち、 年齢層問わず男性同士の友情をメインテーマとする作品を並べたい、 といったところ。 エログロバイオレンスを許可すると 極めてハレン…
昔よく聴いていたが近年はすっかり忘れていた音楽を、ふとしたきっかけでまた聴きたくなることがある。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 今般は Date of Birth 。 デイト・オブ・バース アーティスト:デイト・オブ・バース 発売日: 1992/07/01 メディア: CD…
ドラマ『探偵・由利麟太郎』2回目も録画しながらオンタイム視聴。 www.ktv.jp お題は「憑かれた女」……ああ、これも未読(涙)。 憑かれた女 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/04/24 メディア: 文庫 幻覚に悩まされる女性の不安と恐怖を巧みに描出。…
カクヨムで分割掲載していた過去作 『宵待蟹岬毒草園(よいまちがにざきどくそうえん)』を完結させました。 kakuyomu.jp 縦書き且つ、 オリジナル版と同じ仕掛け込みのヴァージョンはRomancerで お読みいただけます。 古い作品を戯曲化したいと思い立ち、 …
表題作(長編)と短編「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」の計3編収録、 『蝶々殺人事件』を読了。 蝶々殺人事件 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/03/24 メディア: Kindle版 「蝶々殺人事件」 戦後再会した探偵・由利麟太郎と新聞…
始まりましたな、ドラマ『探偵・由利麟太郎』。 www.ktv.jp 録画しながらオンタイムで観ました(が、感想はかなりのシフトで……)。 第1回は「花髑髏」――だったのね、 しまった、油断していた、これは未読(汗)。 横溝作品(に限ったことではないが)って、…
由利先生シリーズのドラマ化に合わせて、 www.ktv.jp 再登場した関連本を購入、まず、この『血蝙蝠』から読み始め。 1938~1941年に発表された短編9編。 血蝙蝠 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/05/22 メディア: Kindle版 ネ…
カニバリズムという際どいテーマを扱いつつ、暴力描写・残酷描写、もちろん性描写もなしの短編を脱稿しました。タイトルは「アッペティート(appetito)」。 「アッペティート」Romancer表紙 Romancerにて縦書きで完全版(約7600字)、カクヨムにはイベント…
1999年に出版されたロシアの作家ウラジーミル・ソローキンの長編SF小説。 青い脂 (河出文庫) 作者:ソローキン,ウラジーミル 発売日: 2016/04/06 メディア: 文庫 青い脂 (河出文庫) 作者:ウラジーミル・ソローキン 発売日: 2016/04/22 メディア: Kindle版 206…
タイトルは、ちょっぴり 某アンソロジーを意識していたり、しなかったり。 夢÷幻視=神秘―幻想・怪奇名作選 発売日: 1994/10/01 メディア: 単行本 幻想文学と称すべきだけれども、カクヨムにはその枠がないので、やむを得ず「現代ファンタジー」または「ホラ…
おう、書いているとも!(自問自答) 現状を整理します。 まず、カクヨムで『宵待蟹岬毒草園』が連載中のまま動いていません。 kakuyomu.jp 実はとっくに完成していて、以前は別のSNSで公開していたのですけれども、退会して引っ込めたものなのです、当作は…
近藤ようこによるコミック版『夢十夜』が文庫化されていたことを 遅れて知り、急いで買った(別に慌てる必要はなかったが……)。 夢十夜 (岩波現代文庫) 発売日: 2020/01/18 メディア: 文庫 描き下ろし一編が追加されているのでラッキー! と思ったが、なんと…
昔、古本屋さんで買った、当時絶版だった横溝正史『真珠郎』。 真珠郎(旧)表紙 真珠郎(旧)カバー折り返し 映画のPRに時代を感じますな。 これは購入の時点でかなり傷んでいましたが、 慎重に慎重に……ページを捲って読んだものでした。 由利先生シリーズ…
先日、カクヨムの自主企画に参加するため、 小説にまつわる音楽について再考した結果、 fukagawa-natsumi.hatenablog.com うっかり A Flock of Seagulls の古いライヴ映像を発掘してのけ反り、 youtu.be その流れでCDを購入。 中古ではなく、デッドストック…
ふと思い立って古めのマンガなぞ。 長尾文子『エイリアン・ハンド』電子書籍版。 エイリアン・ハンド 作者:長尾文子 発売日: 2013/02/22 メディア: Kindle版 と言っても購入はebookjapanで。 ebookjapan.yahoo.co.jp 物凄く久しぶりにログインしたら、 いつ…
カクヨムの自主企画に参加。 kakuyomu.jp 愛聴曲9曲の紹介と、自分の代表作のテーマ曲について書き下ろしました。 kakuyomu.jp 後者はもちろん長編サスペンスミステリ『サンギーヌ』のこと。 kakuyomu.jp 『サンギーヌ』あとがきに書き切れなかった話題を盛…
昔よく聴いていたが近年はすっかり忘れていた音楽を、 ふとしたきっかけでまた聴きたくなることがある。 今般は dip in the pool 。 dip in the pool アーティスト:dip in the pool 発売日: 1994/10/25 メディア: CD Retinae アーティスト:dip in the pool …
カクヨムにて5回目の自主企画立ち上げ。 題して《テクスト・ローズ》。 kakuyomu.jp ちょうどシーズンだから、小説の中に咲く薔薇を集めよう、ということで。 薔薇を主要なモチーフとし、タグに「薔薇」「バラ」「ローズ」などの語が含まれる、完結済のオリ…
原題は Freezing Point 。デンマークの作家アーナス・ボーデルセンのディストピアSF小説、但し、英語版からの重訳。1970年代前半に透視された、近未来の医療と人間の生き方について。 蒼い迷宮 (角川文庫) 作者:アーナス ボーデルセン メディア: 文庫 Amazon…
2020年のショートショート第5弾公開。 タイトルは「サックヴィル -Suckville-」。 私にしては珍しく造語です。 クラシックなアールグレイを味わいつつ、旅の思い出を語る青年は……。 「サックヴィル」イメージ画像 縦書き版は『月と吸血鬼の遁走曲(フーガ)…
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ(1909-1991)最晩年の掌・短・中編をピックアップした新訳版『すべては消えゆく』を読了。 すべては消えゆく マンディアルグ最後の傑作集 (光文社古典新訳文庫 Aマ 5-1) 作者:マンディアルグ 発売日: 2020/04/14 メ…
イギリスの作家・評論家、 キングズリー・エイミス(Kingsley Amis)の改変世界SF小説 『去勢』を読了。 著者名は日本語の表記のブレによっていくつかのカタカナ表記があるが、 本書ではキングズリイ・エイミス。 1976年発表、原題は Alteration(変更,改変…
またしてもカクヨムの企画に乗っかってショートショートを書き下ろしました。 本文中に「」(かぎかっこ)が一度も出てこない、 いわゆる百合ジャンル――という条件で。 タイトルは「ミニャルディーズ」。 小さなデザート類の詰め合わせを指す mignardises で…
折に触れ読み返す昭和の隠れた(?)名作漫画。宮脇明子作品における My Best。 また通読したので(一体何度目だろう?)一筆。 金と銀のカノン 1~最新巻(セブンティーンコミックス) [マーケットプレイス コミックセット] 作者:宮脇 明子 メディア: コミック…
NHK 100分de名著 カミュ『ペスト』の巻、再放送を録画視聴。 www.nhk.or.jp カミュは『異邦人』しか読んでいないので、 伝染病の蔓延と闘う人々の話……という知識しか持たずに視聴。 本放送は2018年で、 その際は東日本大震災時の日本人の反応を念頭に制作さ…