深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

ブックレビュー『極地の空』

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『シェルタリング・スカイ』の 原作として知られるポール・ボウルズ『極地の空』読了。 ja.wikipedia.org ――というか、そもそも小説の原題が The Sheltering Sky 。Wikipediaによると、映画には作者も出演したとか。 ja.w…

補遺の補遺。

ほいほい。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 粗忽者あるあるです、度々申し訳ございません。 カクヨムでの連載『ディアーリオ』について、もう一言。 kakuyomu.jp 関連作品との絡みで、少し昔の時代設定なのですが、 途中、何度か実在する書物の一節の引用…

カクヨムで新連載補遺。

新連載『ディアーリオ』について、書き漏らしたことなど。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 書簡体小説の話をしていて「よし、次は日記だ!」と 思い立ったとき、 400字×30日分=12000字でイケるのではないかと見積もりました。 ……が、やってみると全然計算…

カクヨムで新連載。

昨年10月に思いついた【*1】短編が 4ヶ月もかかって(トホホ)ようやく完成しました。 タイトルは『ディアーリオ』。 kakuyomu.jp イタリア語で日記を意味する diario 。 山奥の全寮制の女子校に在籍する少女の日記――という日記体小説。 ja.wikipedia.org …

ブックレビュー『19世紀イタリア怪奇幻想短篇集』

光文社古典新訳文庫の『19世紀イタリア怪奇幻想短篇集』を購入、読了。 19世紀イタリア怪奇幻想短篇集 (光文社古典新訳文庫) 発売日: 2021/01/12 メディア: 文庫 編訳者によれば、リアリズムが重んじられたために発展が遅れたものの、 19世紀半ば、E.A.ポオ…

#わきまえない女たち

昨日、オンライン署名+微々たる額ですが寄付いたしました(本名で)。 わきまえない女の一人として後方支援。 youtu.be www.change.org

ブックレビュー『かくれんぼ(・毒の園)』

ロシア象徴主義の詩人・小説家・劇作家 フョードル・ソログープ(1863-1927)の短編集、 岩波文庫『かくれんぼ・毒の園』を久しぶりに手に取った。 ja.wikipedia.org かくれんぼ・毒の園 他五篇 (岩波文庫) 作者:ソログープ 発売日: 2013/03/15 メディア: 文…

ブックレビュー『コンラッド短篇集』

映画『地獄の黙示録』の原案『闇の奥』が あまりにも有名なコンラッド(1857-1924)の短編集。 20世紀初頭に発表された6編は、 いずれも人の心の襞に潜むものを洗い出すかのようなストーリーであり、 また、後年の長編への布石とも受け取れる設定も存在する…

カクヨム自主企画《ヴァンパイアフィリア💉》

カクヨムで14回目の自主企画をスタートしました。 題して『vampirephilia』。 kakuyomu.jp タイトルは本来「嗜血症(者)」を指す語ですが、 vampire+philia→「吸血鬼愛好(家)」的なニュアンスで用いました。 一般的にイメージされる吸血鬼・ヴァンパイア…

100分de萩尾望都

NHK『100分de名著』スペシャル「100分de萩尾望都」1月2日の放送を 見逃した間抜けは私です。 どうして誰も2020年のうちに教えてくれなかったんだ(憤)ꐦ などと怒っていたら、再放送情報がtwitterで流れてきたので途端にニコニコ。 録画予約して待ち構え…

ブックレビュー『真珠郎』

(短めの)長編「真珠郎」(1936~1937年)と短編「孔雀屏風」(1940年)の 二編を収録した文庫の改版(2019年5月)を読了。 www.amazon.co.jp 真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 旧版で2~3…

最新掌編「クリーンルーム」公開!

2021年の書き下ろし第1弾「クリーンルーム」を公開しました。 ショートショート「クリーンルーム」イメージ画像 kakuyomu.jp 年末にふと思いついたネタを年を跨いで掌編に仕立て上げました。 感染症蔓延下、 新たな関係の構築を求めて出会いの場を探す人々…

ブックレビュー『ムーミン谷の冬』

岩波書店『図書』で連載された(2017~2019年) 冨原眞弓「ミンネのかけら」にて、 かつてスウェーデン滞在中にムーミンシリーズの原書と出会い、 自ら邦訳すべくスウェーデン語を習得し、トーヴェ・ヤンソンに許可を得た…… という思い出が開陳されていて、…

ブックレビュー『真夏の死』

大晦日は何も書けなさそうと言っておきながら、 本を読み終えたのでレビューなぞ。 新装版『真夏の死』を堪能。 著者自身による解説付き、1946年~1963年に発表された短中編、全11編。 バラエティに富んでいるが、いずれもどこかシニカルな味わい。 真夏の死…

大晦日イヴのご挨拶。

明日は何も書けなさそうなので、今のうちに。 例年ですと12/30は実家に帰って(県内なので日帰り) 老親と共に飲み食いするのですが、 魅惑の鮨。いや、全体の量はこんなもんじゃない、みんな食べる食べる(笑) 今年は状況が状況なので控えましょうというこ…

ブックレビュー『サド侯爵夫人・わが友ヒットラー』

特に愛好者というわけでもないのですが、何となくプチ三島祭り状態。 1960年代の戯曲2作を収録した 『サド侯爵夫人・わが友ヒットラー』新装版を購入、読了。 ブクログに書いたらクドイかも……と思われる長めの投稿です。 サド侯爵夫人・わが友ヒットラー (…

私家版ご購入のお礼。

本拠地と重複しますが(と言いつつ多分twitterでも言う☆) 11月下旬に居留守文庫さんで小冊子『珍味佳肴』を お買い上げくださったお客さま、まことにありがとうございました。 booklog.jp 私家版(ものごっつコスト高な小冊子)『珍味佳肴』表紙。 居留守文…

ブックレビュー『狂気の山脈にて』

小説家・翻訳家の南條竹則=編、 新訳ラヴクラフト選集全8編『狂気の山脈にて』を読了。 『インスマスの影』に続く2冊目。 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫) 作者:H・P・ラヴクラフト 発売日: 2020/11/30 メディア: Kindle版 インスマス…

カクヨム新イベント:冬の情景❄

カクヨムで13回目の自主企画スタートです。題して『冬の情景❄』。 kakuyomu.jp 今回も、ごくごくシンプルに、 作中で 冬 雪 クリスマス などが重要なモチーフになっている 完結した小説を集めたい、という趣旨。 ヴァーチャル雪見はいかがですか、という本棚…

誕生日だったので……(お題「自分にご褒美」)

今週のお題「自分にご褒美」 プチ自慢。 すき焼き by 山形牛(from 母)🐄✨ ポットとカップとケーキ皿がバラバラというガサツっぷり💧 調子に乗って食べ過ぎましたが反省はしません(笑)。

最近書いていますか? その6。

書きかけの戯曲を進めながら、ふと思いついたネタを先に―― と言ってから早や一ヶ月半……。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com ある形式で綴る短編小説、 内容は「さえずり」(『フラゴナールの娘』同時収録)の番外編―― とは確かに言ったとおりなのだが、 最初…

ブックレビュー『金閣を焼かなければならぬ』

1950年7月2日未明に起きた金閣寺放火事件の犯人・林養賢と、 事件を元に『金閣寺』を執筆して高く評価された三島由紀夫について、 精神科医・内海健が取材と資料の読み込みを元に書き下ろした ノンフィクションにして作家・三島論という、 精神病理学と文…

ブックレビュー『オルガスマシン』

竹書房文庫のイスラエルSFアンソロジー『シオンズ・フィクション』の帯に 予告が出ていたので、うっすら興味を持っていたところ、 twitterで情報が流れてきたので予約して購入したSF小説 イアン・ワトスン『オルガスマシン』を読了。 ja.wikipedia.org 原著…

NHKスペシャル『三島由紀夫 50年目の“青年論”』

NHKスペシャル『三島由紀夫 50年目の“青年論”』を鑑賞。 www.nhk.jp 没後50年だからか、テレビでよく特集されるなぁ……と思いつつ 振り返ってみたら、去年NHKで関連番組を2本見ていた。 2019年6月23日にBSで放映された『三島由紀夫×川端康成』は DVDになっ…

ブックレビュー『族長の秋』

『予告された殺人の記録』と同時購入しながら三年以上も寝かせてしまった ガルシア=マルケス『族長の秋』をようやく読了。 秋だから(笑)。 予告された殺人の記録 (新潮文庫) 作者:G. ガルシア=マルケス 発売日: 1997/11/28 メディア: 文庫 ラテンアメリカ…

漫勉neo✒諸星大二郎の巻

Eテレ『漫勉neo』諸星大二郎の巻を鑑賞。 www.nhk.jp 浦沢直樹氏との対談中も口数は少ないが、決して不愛想なのではなく、 常にニコニコしていて穏やかな人柄を窺わせる巨匠。 ja.wikipedia.org 生年だけで言えばいわゆる24年組相当の大ベテラン。 ja.wikip…

DVD鑑賞記『デッド・ドント・ダイ』

ジム・ジャームッシュ監督、ビル・マーレイ主演のゾンビコメディ映画 『デッド・ドント・ダイ』のDVDを購入、鑑賞。 左側はおまけに付いてきたジャケットと同デザインのポストカード。 のどかな田舎町で異変が起き、身構えるたった三人の警察官。 時計が止ま…

ブックレビュー『無明長夜』

三島由紀夫「小説とは何か」(1968~1970年:新潮社『波』連載)を 二回読んで(一度目は特に何とも思わなかったが) 二度目(平凡社ライブラリー『幻想小説とは何か』収録)に 「おや?」と思った芥川賞作家・吉田知子の短編集 『無明長夜』を中古で購入、…

カクヨム新イベント:月の物語🌙

カクヨムで12回目の自主企画スタートです(早いもんだ)。題して『月の物語』。 kakuyomu.jp 今回は、ごくシンプルに、作中で moon が重要なモチーフになっている完結した小説を集めたい、という趣旨。秋の夜長にヴァーチャル月見はいかがですか、といったと…

ブックレビュー『シオンズ・フィクション』

昨年から(だったかな?)チラホラ噂を聞いていた イスラエルのSFアンソロジーが本当に出た……ので購入、読了。 www.amazon.co.jp シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選 (竹書房新書) 発売日: 2020/09/30 メディア: Kindle版 イスラエルSF&ファンタ…