深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

小説

ブックレビュー『極地の空』

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『シェルタリング・スカイ』の 原作として知られるポール・ボウルズ『極地の空』読了。 ja.wikipedia.org ――というか、そもそも小説の原題が The Sheltering Sky 。Wikipediaによると、映画には作者も出演したとか。 ja.w…

補遺の補遺。

ほいほい。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 粗忽者あるあるです、度々申し訳ございません。 カクヨムでの連載『ディアーリオ』について、もう一言。 kakuyomu.jp 関連作品との絡みで、少し昔の時代設定なのですが、 途中、何度か実在する書物の一節の引用…

カクヨムで新連載補遺。

新連載『ディアーリオ』について、書き漏らしたことなど。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 書簡体小説の話をしていて「よし、次は日記だ!」と 思い立ったとき、 400字×30日分=12000字でイケるのではないかと見積もりました。 ……が、やってみると全然計算…

カクヨムで新連載。

昨年10月に思いついた【*1】短編が 4ヶ月もかかって(トホホ)ようやく完成しました。 タイトルは『ディアーリオ』。 kakuyomu.jp イタリア語で日記を意味する diario 。 山奥の全寮制の女子校に在籍する少女の日記――という日記体小説。 ja.wikipedia.org …

カクヨム自主企画《ヴァンパイアフィリア💉》

カクヨムで14回目の自主企画をスタートしました。 題して『vampirephilia』。 kakuyomu.jp タイトルは本来「嗜血症(者)」を指す語ですが、 vampire+philia→「吸血鬼愛好(家)」的なニュアンスで用いました。 一般的にイメージされる吸血鬼・ヴァンパイア…

最新掌編「クリーンルーム」公開!

2021年の書き下ろし第1弾「クリーンルーム」を公開しました。 ショートショート「クリーンルーム」イメージ画像 kakuyomu.jp 年末にふと思いついたネタを年を跨いで掌編に仕立て上げました。 感染症蔓延下、 新たな関係の構築を求めて出会いの場を探す人々…

ブックレビュー『真夏の死』

大晦日は何も書けなさそうと言っておきながら、 本を読み終えたのでレビューなぞ。 新装版『真夏の死』を堪能。 著者自身による解説付き、1946年~1963年に発表された短中編、全11編。 バラエティに富んでいるが、いずれもどこかシニカルな味わい。 真夏の死…

私家版ご購入のお礼。

本拠地と重複しますが(と言いつつ多分twitterでも言う☆) 11月下旬に居留守文庫さんで小冊子『珍味佳肴』を お買い上げくださったお客さま、まことにありがとうございました。 booklog.jp 私家版(ものごっつコスト高な小冊子)『珍味佳肴』表紙。 居留守文…

ブックレビュー『狂気の山脈にて』

小説家・翻訳家の南條竹則=編、 新訳ラヴクラフト選集全8編『狂気の山脈にて』を読了。 『インスマスの影』に続く2冊目。 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫) 作者:H・P・ラヴクラフト 発売日: 2020/11/30 メディア: Kindle版 インスマス…

カクヨム新イベント:冬の情景❄

カクヨムで13回目の自主企画スタートです。題して『冬の情景❄』。 kakuyomu.jp 今回も、ごくごくシンプルに、 作中で 冬 雪 クリスマス などが重要なモチーフになっている 完結した小説を集めたい、という趣旨。 ヴァーチャル雪見はいかがですか、という本棚…

最近書いていますか? その6。

書きかけの戯曲を進めながら、ふと思いついたネタを先に―― と言ってから早や一ヶ月半……。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com ある形式で綴る短編小説、 内容は「さえずり」(『フラゴナールの娘』同時収録)の番外編―― とは確かに言ったとおりなのだが、 最初…

ブックレビュー『族長の秋』

『予告された殺人の記録』と同時購入しながら三年以上も寝かせてしまった ガルシア=マルケス『族長の秋』をようやく読了。 秋だから(笑)。 予告された殺人の記録 (新潮文庫) 作者:G. ガルシア=マルケス 発売日: 1997/11/28 メディア: 文庫 ラテンアメリカ…

ブックレビュー『無明長夜』

三島由紀夫「小説とは何か」(1968~1970年:新潮社『波』連載)を 二回読んで(一度目は特に何とも思わなかったが) 二度目(平凡社ライブラリー『幻想小説とは何か』収録)に 「おや?」と思った芥川賞作家・吉田知子の短編集 『無明長夜』を中古で購入、…

カクヨム新イベント:月の物語🌙

カクヨムで12回目の自主企画スタートです(早いもんだ)。題して『月の物語』。 kakuyomu.jp 今回は、ごくシンプルに、作中で moon が重要なモチーフになっている完結した小説を集めたい、という趣旨。秋の夜長にヴァーチャル月見はいかがですか、といったと…

最近書いていますか? その5。

新しいカクヨム自主企画を立ち上げてから、ふと思いついたことがありまして。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com そうだ、今度はあれをやってみよう、でも、 自分にもまだお題に当て嵌まる作品がないぞ、これを機に書かねば……! などと考えたワケです。 こう…

ブックレビュー『殺人鬼』

横溝正史『殺人鬼』読了。 www.amazon.co.jp ドラマ『池松壮亮×金田一耕助1』再放送を鑑賞し、 原作を読みたくなったので、各編が収録されたこの本を購入。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com でも、ブクログ本棚には杉本一文画伯の表紙が出るkindle版を登録…

カクヨム新イベント:手紙‐書簡体小説集‐

カクヨムユーザーになって一年半、早いもので、これが11回目の企画です。 またしても、自主企画にはこの手のピンポイントな募集が少ないなぁ…… と思い、そうだ、手紙(書簡)の話をしよう! ということで立案しました。 kakuyomu.jp 条件に当てはまる作品を…

書き下ろし掌編「コンパニェーロ」リリース!

2020年の書き下ろしショートショート第12弾「コンパニェーロ」を公開。 kakuyomu.jp 珍しく恋愛ジャンル(?)……と言いつつ、賢い化け猫の話。 「皇帝」という過去作品が自分でも気に入っていて、 その猫の別エピソードを書いてみたいと思っていたところへ …

カクヨム新イベント:人魚図鑑🧜🌊

カクヨムで10回目の自主企画スタート。 今回のお題は「人魚」。 人魚を主要モチーフとするオリジナル小説を集めて 鱗まみれの本棚を作りたい……といった趣向。 kakuyomu.jp これはイラブチャー。 条件に当てはまる作品をお持ちの方、 期限内に書き下ろせた方…

最新掌編「エニドリオン」公開!

水族館を扱った作品を……というカクヨムの自主企画に応じて、異様なナイトアクアリウム探訪の物語を書き下ろしました。2020年の掌編(多分)第10弾「エニドリオン」。 kakuyomu.jp タイトル ενυδρείον はギリシア語で水族館のこと。 ショートショート「エニド…

読みかけ『幻想小説とは何か:三島由紀夫怪異小品集』

ちょうど半分くらいまで読み進めた 『幻想小説とは何か:三島由紀夫怪異小品集』。 幻想小説とは何か: 三島由紀夫怪異小品集 (906) (平凡社ライブラリー) 作者:由紀夫, 三島 発売日: 2020/08/27 メディア: 新書 読了後にも何やら語りたくなるかもしれず、 そ…

ブックレビュー『ストーカー』

ソビエト時代のロシアのSF作家の兄弟、 アルカジイ&ボリス・ストルガツキーの共作『ストーカー』読了。 ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504) 作者:アルカジイ ストルガツキー,ボリス ストルガツキー 発売日: 2014/09/05 メディア: 文庫 タルコフスキーによる…

カクヨム新イベント:(ミステリー)+(ホラー)÷2=

新テーマで自主企画@カクヨム(9回目)。 題して(ミステリー)+(ホラー)÷2= kakuyomu.jp カクヨムにはジャストフィットな枠がないので、 やむなく「ミステリー」または「ホラー」にジャンル分けしている 怪奇・幻想・探偵小説、あるいは《奇妙な味》…

cruelty

カクヨムの近況ノートと重複しますが、こちらにも記録しておきたいので……。 カクヨム自主企画《残酷描写ミセテ》というタイトルが目に留まったので、 掌編「蛺蝶(たてはちょう)」を潜り込ませました。 (弾かれる可能性無きにしも非ず、ですが) kakuyomu.…

最新掌編「霊迎」公開!

お盆に合わせた怪談掌編を書き下ろし、公開しました。 死者の魂をいっとき招き寄せる行事に参加した少年の記憶 「霊迎(たまむかえ)」。 kakuyomu.jp 〈お盆〉〈夏の日[※]〉〈スイカ〉を盛り込んで 5000字以内で書き下ろし、という企画への参加作品です。…

ブックレビュー『夜毎に石の橋の下で』

張り切って買ったのに三年近く寝かせてしまった、 レオ・ペルッツ(1882-1957)のよごはしこと『夜毎に石の橋の下で』を ようやく読了。 ja.wikipedia.org 夜毎に石の橋の下で 作者:レオ・ペルッツ 発売日: 2012/07/25 メディア: 単行本 16世紀末プラハのユ…

最近書いていますか? その4。

掌編「翠玉」(@『掌編 -Short Short Stories-』)が 手を離れるか離れないかくらいのうちから、 新しいネタがムズムズと頭を浸蝕し始めた。 kakuyomu.jp これがネタの鮮度で決まるショートショートなら大急ぎで着手するところだが、 どうやらストーリー性…

ブックレビュー『最後の宴の客』

ボルヘスの編纂による『バベルの図書館』叢書29.ヴィリエ・ド・リラダン『最後の宴の客』、古書を購入し、読了。 今回も良心的価格で助かりました。 象徴主義の代表的人物の一人、フランスの小説家・詩人・劇作家、ジャン=マリ=マティアス=フィリップ=オ…

最近書いていますか? その3。

fukagawa-natsumi.hatenablog.com ↓ その後、掌編「武蔵野酔夢潭」は無事完成、カクヨムでリリース済。 kakuyomu.jp 短編……は、しばし棚上げです(汗)。で、手が止まっていた『宵待蟹岬毒草園』戯曲版の続きを、 半年ぶり(!)に書き始めました。現時点で…

中編をめぐる架空の対話

S:遂にこの日が来たね。 J:ああ。 (片や下戸、片や酒量制限中につき、揃ってノンアルコールビールを飲んでいる) S:未来の曜日や月齢は調べればいいけど、天気ばかりはその日にならないと。 J:どうせ当日までわからないんだから、設定自体あやふや…