始まりましたな、ドラマ『探偵・由利麟太郎』。
録画しながらオンタイムで観ました(が、感想はかなりのシフトで……)。
第1回は「花髑髏」――だったのね、
しまった、油断していた、これは未読(汗)。
横溝作品(に限ったことではないが💧)って、つまみ食いばかりで
全然「軸」に沿って読んでいないもんなぁ……と再認。
『蝶々殺人事件』は放映開始前に読了しようと思って、
ちょっとだけ頑張ったのだけど。
由利&三津木モノの長編である表題作+短編2編収録で、
最後の「薔薇と鬱金香」を今、読んでいるところ(←遅い)。
「蝶々殺人事件」はさほど猟奇的でなく、割ときちんとした推理小説で、
他2編が妖美系。
三津木が、何者かに殺害された友人が関係を持っていたらしい美女の
虜になってしまうという、斜め上を行く「蜘蛛と百合」が素敵。
清廉な彼らには珍しく非道徳的な雰囲気に包まれて終わるお話。
ところで、肝心なドラマの話題に戻ると――
由利先生は原作では非常に頭のいいスマートな人物で、
しかも柔和な常識人といった感じで親しみやすいのだけども、
ドラマのキャラクターは結構クセが強いですね。
周りの人間がワチャワチャ言ってる様子を
優しい眼でうっすら笑って眺める姿は、まさに由利麟太郎と言えそうだけど。
序盤で『蝶々夫人』のレコードを聴くのがナイス。
舞台が京都なので鰊そば、という演出もイイ(紙エプロン萌え~)。
ただ、凡人らしいツッコミを入れさせてもらうと、
先端恐怖症と言いながら弓道を嗜んでいるが、矢に触れるのは平気なの?
と(笑)。
ともかく、違いが気になるので、
順序が逆になったけど、やっぱり『花髑髏』も読もう!
ということで、第2回に期待。