深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

ドラマ『探偵・由利麟太郎』第1回

始まりましたな、ドラマ『探偵・由利麟太郎』。

www.ktv.jp

 

録画しながらオンタイムで観ました(が、感想はかなりのシフトで……)。

第1回は「花髑髏」――だったのね、

しまった、油断していた、これは未読(汗)。

横溝作品(に限ったことではないが💧)って、つまみ食いばかりで

全然「軸」に沿って読んでいないもんなぁ……と再認。

『蝶々殺人事件』は放映開始前に読了しようと思って、

ちょっとだけ頑張ったのだけど。

 

由利&三津木モノの長編である表題作+短編2編収録で、

最後の「薔薇と鬱金香」を今、読んでいるところ(←遅い)。

「蝶々殺人事件」はさほど猟奇的でなく、割ときちんとした推理小説で、

他2編が妖美系。

三津木が、何者かに殺害された友人が関係を持っていたらしい美女の

虜になってしまうという、斜め上を行く「蜘蛛と百合」が素敵。

清廉な彼らには珍しく非道徳的な雰囲気に包まれて終わるお話。

 

ところで、肝心なドラマの話題に戻ると――

由利先生は原作では非常に頭のいいスマートな人物で、

しかも柔和な常識人といった感じで親しみやすいのだけども、

ドラマのキャラクターは結構クセが強いですね。

周りの人間がワチャワチャ言ってる様子を

優しい眼でうっすら笑って眺める姿は、まさに由利麟太郎と言えそうだけど。

序盤で『蝶々夫人』のレコードを聴くのがナイス。

舞台が京都なので鰊そば、という演出もイイ(紙エプロン萌え~)。

ただ、凡人らしいツッコミを入れさせてもらうと、

先端恐怖症と言いながら弓道を嗜んでいるが、矢に触れるのは平気なの?

と(笑)。

 

ともかく、違いが気になるので、

順序が逆になったけど、やっぱり『花髑髏』も読もう!

花髑髏 (角川文庫)

花髑髏 (角川文庫)

  • 作者:横溝 正史
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: 文庫
 

 

ということで、第2回に期待。