深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

ブックレビュー『きみの血を』+α。

小泉喜美子『血の季節』の話をしたら、これにも触れねばならない。

シオドア・スタージョン『きみの血を』。

 

きみの血を (ハヤカワ文庫NV)

きみの血を (ハヤカワ文庫NV)

 

 

これも小泉さんがあとがきでお気に入りと書いていらした作品で、

ずっと後になって復刻されたハヤカワ文庫版を買って読了。

……って、今までに何回読んだのやら。

内容についてはこちらをご参照ください。

最新の感想です。

 

で、過日読み返して改めて痛感しましたが、

私の創作の根に『血の季節』と『きみの血を』がガッツリ食い込んでいる!

のでした、多分。

ミステリのようで、そうでもない、

地味な普通の人間の暗黒面をクローズアップする物語が

つくづく好きなのだな、と。

 

調子に乗って

「きみのちを(Some of Your Blood)」→「きみのしお(Some of Your Salt)」

などというフザケた小説まで書いてしまった(汗)。

 

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Romancer版『きみの塩 -Some of Your Salt-』表紙

 

日報の形式で綴られた事件簿……ですが、そこは

軍曹と大佐の往復書簡を踏まえてのこと。

もっとも、長編『サンギーヌ』の後日譚なので、

そちらを先に読んでいただかないと「なんじゃこりゃ?」だと思いますが(汗)。