深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

ミステリ

最新ショートショート公開。

KAC20243、お題「箱」をクリアしました。 kakuyomu.jp その1、その2はまったく手を出す気にならず、ここに来てようやく重い腰を上げ。 タイトルは「聖遺物箱」。 小箱を巡る奇譚(?)です。 kakuyomu.jp 掌編「聖遺物箱」雰囲気画 by Midjourney 。 en.wi…

ドラマ『悪魔が来りて笛を吹く』🈞録画視聴。

これまた何故だかずっと見そびれていた2018年版ドラマ 『悪魔が来りて笛を吹く』再放送を録画視聴。 www.nhk.jp 悪魔が来りて笛を吹く [DVD] 吉岡秀隆 Amazon 第二次世界大戦後の混乱期、没落していく旧華族に降りかかった惨劇。 探偵・金田一耕助は、その屋…

ブックレビュー『クトゥルー怪異録』

うろ覚えですが、多分 懐かしの大好きなドラマ『インスマスを覆う影』を久しぶりに視聴した後、 この本の存在を知って中古で購入したのではなかったかと。 クトゥルー怪異録 (学研M文庫) 作者:秀行, 菊地,史郎, 佐野,彬光, 高木,純一, 友成,千昭, 小中,正紀,…

ドラマ『獄門島』🈞録画視聴。

何故だかずっと見そびれていた2016年版ドラマ『獄門島』再放送を録画視聴。 www.nhk.jp 獄門島 [DVD] 長谷川博己 Amazon 終戦、引き揚げ、その途中で死んだ戦友の遺言に従って、 彼の故郷である獄門島を訪れることになった金田一耕助の苦悩。 原作を一度読み…

ブックレビュー『ギリシャ・ミステリ傑作選~無益な殺人未遂への想像上の反響』

三年前に竹書房のSFアンソロジー『シオンズ・フィクション』を読みまして。 シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選 (竹書房文庫) 竹書房 Amazon booklog.jp そのギリシャ版とも呼ぶべき『ノヴァ・ヘラス』が出るよ! とアナウンスされていたのでボー…

長編小説『サンギーヌ』電子書籍の準備中 ‐ 続き。

予定より前倒しで長編小説『サンギーヌ』のカクヨムでの公開を終了しました。 当初、結末部分から遡るように 少しずつ下書きに戻して閲覧不可にしていくつもりだったのですが、 作業が面倒になり(笑)一気に全話を処理しました。 悪しからずご了承ください…

長編小説『サンギーヌ』電子書籍の準備中。

吸血鬼を題材にした長編サスペンスミステリ『サンギーヌ』を 電子書籍として販売すべく準備を進めています。 今ならまだカクヨムでは覗き見可能なのでリンクを貼っておきます。 しばらくすると Not Found になるはずですけれども。 kakuyomu.jp 『サンギーヌ…

ブックレビュー『狩場の悲劇』

ロシアの大・劇作家、アントン・チェーホフ(1860-1904)が残した 唯一の長編ミステリ小説『狩場の悲劇』(1884年)―― Драма На Охоте(The Hunting Ground Tragedy)読了。 ja.wikipedia.org 狩場の悲劇 (中公文庫 チ 3-3) 作者:チェーホフ 中央公論新社 Am…

ブックレビュー『サイコ』

(えー、毎度お馴染み、古い絶版本の話題でございます……) fukagawa-natsumi.hatenablog.com 映画を観てからの原作本購入、読了。 ロバート・ブロック『サイコ』(PSYCHO,1959)の巻。 サイコ (創元推理文庫) 作者:ロバート ブロック 東京創元社 Amazon サイ…

ブックレビュー『チャイルド44』

トム・ロブ・スミス『チャイルド44』上下巻を今頃読了。 チャイルド44 上巻 (新潮文庫) 作者:トム・ロブ スミス 新潮社 Amazon チャイルド44 下巻 (新潮文庫) 作者:トム・ロブ スミス 新潮社 Amazon 横に並べると、こうなるのだった(ちょっとズレた)。 『…

ブックレビュー『夜の来訪者』

岩波文庫のレスコフ『真珠の首飾り』の古本を買って(しばし積んで) 読み始めたら、巻末の既刊案内が気になって。 fukagawa-natsumi.hatenablog.com 映画館へ行って予告編を見て「おお」と思って後日……っていうのと 同じパターンですね、わたくしあるある。…

ブックレビュー『殺す』

J.G.バラード『殺す』読了。 物騒な邦題だが、原題は “running wild”。 最初からヒントが出ていた(笑)。 ejje.weblio.jp 殺す (創元SF文庫) (創元SF文庫) 作者:J・G・バラード 東京創元社 Amazon SFではなくミステリ中編。 異常な事件の発生から二ヶ月…

ブックレビュー『狐武者』

購入から四年半以上寝かせてしまった積ん読本、『狐武者』をようやく読了。 岡本綺堂の文庫初収録作品、全7編。 時代小説文庫なので、すべて時代劇かと思っていたが、そうではなかった。 狐武者 (光文社時代小説文庫) 作者:綺堂, 岡本 発売日: 2016/08/09 …

ブックレビュー『吸血鬼に手を出すな』

1942年ロサンジェルス、私立探偵トビー・ピータースは気味の悪い悪戯に悩まされる吸血鬼俳優ベラ・ルゴシのボディガードになったが……。 吸血鬼に手を出すな (文春文庫) 作者:ステュアート カミンスキー メディア: 文庫 冴えない中年探偵の活躍を描くシリーズ…

ブックレビュー『切り裂き魔の森』

タイトルに惹かれて――しかし、絶版につき古書購入、読了、 マーガレット・トレイシー『切り裂き魔の森』。 アンドリュー&ローレンス・クラヴァン兄弟の共作で女性のペンネーム。 切り裂き魔の森 (角川文庫) 作者:マーガレット トレイシー メディア: 文庫 大…

ブックレビュー『鉄の門』

マーガレット・ミラー『鉄の門』新訳を読了。 鉄の門 (創元推理文庫) 作者:マーガレット・ミラー 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2020/02/13 メディア: 文庫 古いミステリの新訳が出て、解説を春日武彦先生が書かれたという情報が流れてきたので、興味…

カクヨムで旧作(長編)の投稿を始めました。

既存の短編小説を投稿しようとして、ハッと、先に大本の長編を出さなきゃ何の話か全然わからないじゃないか!と、気がついたので、些か手垢の付いたネタですが自己最長編をカクヨムに掲載する運びとなりました。 あーあ、何やってんだ、あたしゃ(笑)。まあ…

ブックレビュー『きみの血を』+α。

小泉喜美子『血の季節』の話をしたら、これにも触れねばならない。 シオドア・スタージョン『きみの血を』。 きみの血を (ハヤカワ文庫NV) 作者: シオドアスタージョン,Theodore Sturgeon,山本光伸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/01 メディア: 文…

ブックレビュー『血の季節』

モーリス・ポンス『マドモワゼルB』の話題を出したら、 その根っこの話もしないわけにはいかない。 この作者とタイトルを知ったのは、 小泉喜美子『血の季節』のあとがきで、だった。 血の季節 (文春文庫) 作者: 小泉喜美子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売…