深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

映画鑑賞記『226』

録画しておいた映画『226』を2月26日に鑑賞。

BS松竹東急さん毎度あり。

 

 

THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD という英語のサブタイトルが

内容を見事に凝縮しているし、とてもカッコイイんだけど……うーん……。

 

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豪華キャストだし、映像は美しい、しかし、二時間の映画にしては話がショボい、

といったところ。

素晴らしい素材が集まったのに上手く調理できなかった、みたいな印象。

 

史実がベースなので、下手な嘘を盛り込めないのは理解できるけれども、

他にやりようはなかったのかい、とツッコミたくなるな……。

例えば、冒頭に大きな謎が提示されていて、

終盤で秘密が明かされる段取りになっていれば観客はおおッと、のけ反るワケで。

出オチなんですよね。

四日間に渡ってのクーデター未遂事件を時系列で淡々と描写しているだけだもんな。

 

また、冷酷そうな首謀者たちにも家庭があって、

それぞれが妻子を大切に想っている描写が繰り返されるのだが、

これは制作当時の売れっ子女優さんを嵌め込んで

画面を華やかにしたかっただけだったのかと勘繰りたくなり。

軍隊という究極のホモソーシャル空間の話なのだからして、

蚊帳の外のことには触れなくてもよかったのでは……などと感じた次第。

 

ただ、佐野史郎ファンなら観ておいて損はない、かも。

 

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