深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックレビュー『完全な真空』

文庫化されて飛びついた、架空の本の書評群という体裁のメタフィクション短編集『完全な真空』(1971年)。 完全な真空 (河出文庫) 作者:スタニスワフ・レム 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2020/01/07 メディア: 文庫 順序が逆で、 後から刊行され…

シリーズ横溝正史短編集Ⅱ金田一耕助 踊る!▽華やかな野獣

横溝正史短編集Ⅱ-②、またしても原作未読「華やかな野獣」。 華やかな野獣 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2013/06/27 メディア: Kindle版 海辺の洋館で潜入捜査を行っていた金田一耕助の傍らで殺人事…

書き下ろし掌編「跡形(あとかた)」出来!

2020年の掌編第二弾、タイトルは「跡形(あとかた)」。 ショートショート「跡形」イメージ 「あとかたもなく消え失せる」というときの「跡形」。ちょっと尻切れトンボな語感が作品の雰囲気にピッタリだと自画自賛(笑)。旅の記憶にまつわる奇譚です。 Roma…

積ん読『貸しボート十三号』

今日買った古書。 横溝正史『貸しボート十三号』。 『貸しボート十三号』書影 カバー画は杉本一文画伯。 折り返しの煽り文句はこんな感じ。 『貸しボート十三号』カバー見返し うわ、『犬神家の一族』映画公開前だったのか……(唖然)。 ところで、角川文庫の…

シリーズ横溝正史短編集Ⅱ金田一耕助 踊る!▽貸しボート十三号

横溝正史短編集、第一弾はゴッソリ見損ねたので、今回は外さないゾ! と、早めに録画予約。 で、先ほど視聴。 Ⅱ‐①は「貸しボート十三号」。 ……ありゃ、原作未読だわ。 貸しボート十三号 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: …

#私がやってる創作をざっくり言う→小説を書いていますが戯曲に手を出してしまいました。

昨秋、小説を投稿できるSNS二つから撤退してカクヨムを使い始め、 せっかくだから出せる限りのものは出そうということで、 旧作を手直しして手っ取り早くリリースできる作品の多分最後のヤツ(笑)の 分載開始。 『宵待蟹岬毒草園(よいまちがにざきどくそう…

2020年映画鑑賞記『パラサイト‐半地下の家族』

ポン・ジュノ監督のパルムドール受賞作『パラサイト‐半地下の家族』を鑑賞。私が行ったシネコンでは三連休でパンフレットが完売したらしく、買えなかった……残念ナリ(涙)。 映画チラシ パラサイト 半地下の家族 ソン・ガンホ メディア: 父・母・息子・娘、…

書き下ろし掌編「玉骨(ぎょっこつ)」出来!

焼き直しではない、本当の新年一発目、書き下ろし掌編をリリース。 タイトルは「玉骨(ぎょっこつ)」。 「梅」にまつわる友愛の物語。 掌編「玉骨(ぎょっこつ)」イメージ画像 Romancer『掌編 -Short Short Stories-』に追加しました。 あちらの目次をご覧…

ブックレビュー『月の部屋で会いましょう』

アンソロジー『猫は宇宙で丸くなる』解説で、選に漏れた一編として、レイ・ヴクサヴィッチ「キャッチ」が挙げられていたので、興味を持って購入、読了。 猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫) 作者:シオドア・スタージョン,フリッツ・ライバー,他 出…

焼き直し短編公開。

カクヨムの自主企画【“邪悪”な人々】に乗っかって、 思い当たる旧作を掘り起こし、部分的に修正して公開しました。 タイトルは「埋葬虫(シデムシ)」。 夜行性で、腐肉を食う昆虫。 恋でも友情でもない、殺伐とした「絆」で結ばれざるを得なかった男女の逃…