深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

Romancer掲載作表紙リニューアル(その5)。

第五弾は胡乱な日記体小説『ディアーリオ』。

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思てたんと全然違てしまいましたけど⤵

今回は主役をババーンと。

 

召喚の呪文は a Japanese junior high school girl 云々(以下秘匿)。

 

今回は迷走しました。

あっちこっち行ったり来たり。

でも、最終的にヒロインの鬱屈ぶりというか、

ウジウジ、グダグダ感が出た気がするので、これでよかったことにします💧

 

カクヨム版はこちら。

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Romancer更新情報。

長らく単体として独立していた掌編「漂蕩(ひょうとう)」を

『掌編 -Short Short Stories-』に組み込みました。

 

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辞書に載っている二字熟語タイトルなので、myルール上、

『掌編』に入れるべきだと前々から気にしつつ、

そのままにしていましたが、先ほどようやく作業完了。

 

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初めてRomancerに作品をアップしようとした際、

使い方などがよくわかっていなかったので、

取りあえず短い話から行ってみよう!

と思い立った結果、そういうことに。

後から『掌編 -Short Short Stories-』を作ったときに

すぐ対応しておけばよかったのですが……。

 

ともあれ、まだお読みでない方は、この機会に是非。

実話ベースの、ちょっと妙な話です。

 

表紙は当面、変更しません(これは気に入っているので)。

 

カクヨムでもご閲読いただけます。

 

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ブックレビュー『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』

河出文庫『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』読了。

 

 

ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケス

1960年代~1980年代初頭にかけて発表された、

中米からヨーロッパを股に掛ける、小さいながら奥深い物語、全10編。

概ね平凡で清貧な人々の間に不意に広がる波紋が描かれていると言えそうだが、

1970年代以降の作品になると

軽いユーモアに留まらないドス黒さや苦味のようなものも感じられる。

 

大佐に手紙は来ない(El Coronel No Tiene Quien le Escriba,1961)

 1956年、コロンビア。

 数多の死傷者と避難民を生み出した暴動、

 ラ・ビオレンシア(la Violencia:1946年以降、十数年間に渡る内戦状態)の

 最中、退役軍人の〈大佐〉は毎週金曜になると

 恩給の支払いを告げる手紙が届くことを念じて郵便局へ。

 持病のある妻との生活を支えるよすが

 亡き息子アグスティンが遺した軍鶏だけだった……。

 年を取り、疲れ果てた夫婦の、生活費を巡る諍いが、

 それでも一抹のユーモアを含んで展開される、ペーソスに満ちた切ない佳品。

 訳者解説によれば夫妻のモデルは

 給料の小切手を待っていたガルシア=マルケス自身と、

 執筆時の恋人タチァ・キンターナとのこと。

大佐はトランペットが足りないのに気がつき、

そのとき初めて死者が間違いなく死んでいることを悟ったのだった。(p.14)

 ――という、葬送の楽隊の音楽を聴いて、

 今、行われている葬儀が他でもないトランぺット奏者の一人のものだと

 思い至る描写がさりげなく見事。

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火曜日のシエスタ(La siesta del martes,1962)

 舞台は恐らくマコンド(Macondo)。

 喪に服す母と娘が汽車で出掛け、教会を訪れる。

 神父への用件は墓地の鍵を借りることで……。

 午睡の時間帯でdullな空気に満たされた街を静かに掻き回す女の、

 毅然とした態度が痛ましくも美しい。

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ついにその日が(Un día de éstos,1962)

 無資格の歯科医ドン・アウレリオ・エスコバル

 朝早く診察室を開けて準備していると、八時過ぎ、

 息子が「町長が歯を抜いてもらえるか訊いている」と、声をかけてきた。

 父は放っておけと言ったが、物騒な言葉が飛び出したので、

 やむなく入室を許可。

「歯を抜いてくれないと、一発ぶち込むって」

「ぶち込みにくるようにと伝えろ」

 下の親知らずが痛むので抜いてほしいという町長だったが……。

 〈暴力の時代〉=ラ・ビオレンシアにおける復讐の一コマと思われる掌編。

 ナイフもピストルも使わない、鬼気迫る決闘の情景。

 患者の歯科医に対する恐怖心を戯画化した、

 クリストファー・ファウラー「麻酔(On Edge,1992)」を思い出した。

 

この町に泥棒はいない(En este pueblo no hay ladrones,1962)

 コソ泥のダマソは深夜ビリヤード場に侵入し、金目の物を盗もうとしたが、

 奪えたのは三つの球だけだった。

 年上の妻アナはあまりの馬鹿馬鹿しさに呆れかえったが、

 ダマソはともかくも盗むことに成功したので

 自分自身に箔が付いたと感じた、が……。

 

バルタサルの奇跡の午後(La prodigiosa tarde de Baltazar,1962)

 純朴な大工の青年が見事な鳥籠を作り、町の評判に。

 果たしてそれはいくらで売れるかと周囲は騒ぎ立てたが……。

 

巨大な翼をもつひどく年老いた男

(Un señor muy viejo con unas alas enormes,1968)

 サンリオ文庫エレンディラ』で

 既読(鼓直=訳「大きな翼のある、ひどく年老いた男」)。

 ある日、みすぼらしい老人の顔をした天使が落ちてきて、

 一家の庭に見物客が押し寄せ始めた――。

 

この世で一番美しい水死者

(El ahogado más hermoso del mundo,1968)

 サンリオ文庫エレンディラ』で

 既読(木村榮一=訳「この世でいちばん美しい水死人」)。

 漂着した大男の死体に崇敬の念を抱き、丁重に弔う女たち。

 上記二編は

 客人(マレビト)が貧しい人々に幾許かの幸(さち)をもたらして去る、

 寓話として読める。

 ……が、どうしても

 J.G.バラード「溺れた巨人(The Drowned Giant,1964)」のイメージが

 脳裏にチラついてしまうのだった。

すいません間違えました(Ⓒとり・みき先生)

■ 純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語

(La increíble y triste historia de la cándida Eréndira

 y de su abuela desalmada,1972)

 サンリオ文庫エレンディラ』で既読。

 (鼓直=訳「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」)

 14歳の孫娘の不注意で火事になり、屋敷を失った祖母は淡々と弁償を求め、

 彼女に売春させる。

 現状を憂えながらも反抗できない、

 生まれながらにスポイルされた少女エレンディラの過酷な運命。

 彼女に恋した青年は祖母殺害を試みるが……。

 残酷かつ不条理の極みだが、湿っぽさはまったくない。

 終盤はシュールなコントのようで笑ってしまった。

 しかし、虐げられ、汚穢にまみれながらも心はタフなエレンディラ

 自由になって、きっといつか幸福を手にするだろう、そんな気がする。

 

聖女(La santa,1981)

 死後も腐敗せず、しかも重量を持たなくなった娘の遺骸をトランクに収め、

 列聖してもらうためにローマを訪れた男、マルガリート・ドゥアルテと

 語り手である小説家〈わたし〉の交流。

 教皇庁官僚主義によって請願が簡単に受け入れられないこと、また、

 教皇との面談が叶うかと思えば不慮の死を遂げられてしまうという

 不条理劇めいたエピソードが悲哀を際立たせる。

 

光は水に似る(La luz es como el agua,1978)

 クリスマスにオール付きのボートを欲しがる兄弟、

 9歳のトトと7歳のジョエル。

 マドリードのアパートメント暮らしでは、

 買ったとしても使えないと却下する両親だったが、

 いい成績が取れたら……と条件付きでOKしてしまった。

 息子たちは本当に目標をクリアし、

 見事ボートを買ってもらうことに成功したのだが――。

 ユーモアと幻想のマリアージュ……と、ワクワクして読み進めたが、

 なかなか残酷な結末だった……。

 

うーん、でも、まだ『百年の孤独』に手を出すのは早いかな……。

 

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Romancer掲載作表紙リニューアル(その4)。

第四弾は『アッペティート《完全版》』ナリ。

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またしても主役(=語り手)を絵にしない、というww

 

千紗女史のイメージだけど、少し若過ぎるかな。まあいいや🍽✨

 

試行錯誤の跡が窺えますよ。

背景の額縁の中にタイトルのイタリア語表示 appetito を

書き込んでおきましたが、

そのぼんやりした絵画はどこから出てきたか――とか。

ともあれ、我ながらデカ皿に大笑い。

最初は料理よりナイフとフォークを持ったを意識させるつもりでしたが、

上手くいかなかったので some steak at table と告げて様子を見たのです。

で、これならこれでいいや、と。

最近どなたかが、

MidjourneyにせよStable Diffusionにせよ、の描出が苦手なようだな。

といった趣旨の発言をなさっているのを目にしたのですが、

実感しましたよ。

きっと、ネット上の厖大な画像の中には手指に焦点を当てたものが

少ないせいなのでしょうね。

 

ナイフとフォークを持った女性の例。えええッッ!?

 

左上はチャイニーズ・スープでも作り出しそうな勢いだし(爆)

 

右下は二刀流だし⚾✨

右上の怪奇色は何なんだろうと、もう少し錬磨してくれと頼んだら……

 

怖い……。

おかしいなぁ、ホラー臭のある単語は一つも使っていないのに(泣)。

 

ところで、カクヨム版=《圧縮版》はこちら。

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また、二つのボリュームの“間”を取った《ミドル級》は

電子書籍『calendario』に収録。

下記はレビューと称していますが、

複数の販売元のご案内をひとまとめにしたページです。

是非ご覧ください。

booklog.jp

 

さあ、まだまだ頑張るゾ。

 

Romancer掲載作表紙リニューアル。

第三弾は『パティスリーのんしゃらん』。

 

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主役のおじさん(青年と中年の間?)を絵にしない!

という(笑)。

 

若干不穏な空気漂うパティスリーのんしゃらん☕✨

 

いかにもニセモノっぽい、

インチキ臭いスイーツを出すところから始めました。

 

sweets festival の二語で出て来たモノ、その1。

sweets festival の二語で出て来たモノ、その2。

 

で、その祭に入り込んだ女の子を出してもらって、

一番気に入った画像を研磨した上、

なんかもうちょっと飽きた、ダルィィみたいな顔にしてくれ、と。

 

取り替えたい表紙の新しくかっこよくなった版が

一日に一つは練り出されたらいいなぁ、と思いつつ。

 

カクヨム版はこちらです。

 

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Romancer掲載作表紙リニューアル。

第二弾を変更しました。

 

fukagawa-natsumi.hatenablog.com

 

仕様上、Romancerの表紙画像は縦長が望ましいので、

改めました。

 

老婦人と白猫のはずが……ヒトにも猫耳がっ! にゃー🐾

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ばあさま猫耳が生えちゃいましたけど(笑)カワイイからいいや🐾

それに、老婦人とはいっても、

このくらい若い印象の顔の方が物語の内容にマッチするので。

 

カクヨム版はこちらです。

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ついでにブログもリニューアル。

はてブロ、久しぶりにデザインを変更しました。

ヘッダ画像は有料版Midjourneyで作成して、

こことtwitterと架空ストアさんのプロフィールページ共用にしました。

 

store.retro-biz.com

 

アイコンもシリアスな感じに変えようかと思いつつ、

実はこのヘタクソな自筆画が結構気に入っているので、

やっぱりそのままにしておきます。

チラシの裏に筆ペンで殴り書きしてデジカメで撮ったものです(笑)。

某大先生の絵の模写と申すのも憚られ……💧

 

ところで、ヘッダ画像完成までの試行錯誤中に出て来た

ヘンなヤツらをお披露目。

 

 

考えてみたけど、よくわかんないので途中で諦めた風味、

とでも申せましょうか(トホホ)。

錬成の呪文は

profile of a beautiful youg man who has black hair

thinking about "The Call of Cthulhu" --aspect 16:9

でした。

クトゥルフの呼び声について考えている黒髪の美青年の横顔――

が登場するはずだったんですがねぇ。

一番下の右側は何なんだ……💀💧

みっどじゃーにーたんはCthulhuを知っているから頑張ってみたけれど、

それに思いを馳せる顔ってどないやねん!

と感じたのかもしれません。

 

ja.wikipedia.org

youtu.be