……と言ってもテレビです。
しかも、昨年オンエアされ、録画しておいたものを今頃鑑賞。
アルフレッド・ヒッチコック『サイコ』。
【注】
Wikipedia当該ページにはオチまでガッツリ書き込まれているので、
これからご覧になりたい方はお気をつけください。
古くて有名な映画は未見でもあれこれ情報が入ってきて、
観たつもりになってしまいがち。
これもそんな作品の一つでしたが、ようやく実地に。
要するに、
人喰いモーテルの話だった!!!
――というのはちょっと嘘(笑)。
諸事情で恋人との結婚が先送りになっている不動産会社勤務の若い女性が、
預かった客の金を持ち逃げ。
そのお金があれば現状を打開できるかも……と、浅知恵で前のめりに。
車を運転して恋人の住む街へ向かう途中、夜の大雨に祟られ、疲労困憊。
たまたまネオンサインが目に入ったモーテルへ。
経営者の青年は親切に迎え入れてくれたのだが……。
ここまでが前半。
あらすじを全然知らない人が見たら「えっ?」と目を剝くこと請け合い。
てっきり恋愛サスペンスかと思いきや、
そうか、タイトルは psycho だったっけ……と我に返る、というか。
アンソニー・ホ……じゃなかった、アンソニー・パーキンスの演技が凄い!
シャイで神経質そうな若者を見事に体現している。
しかし、
メッチャ背ぇ高いなぁと思ったら(実際、187㎝だったそうですが)
そこにはトリックが。
上記Wikipedia[製作エピソード]を読んでおお! と、のけ反り。
彼の長身を強調する演出として、
モーテルのセットを小振りに造ってあった……とな。
(ここでちょいと小休止BGM。映画には紅茶も猫も登場しませんが……)
とにかくテンポがいいし、俳優の表情が素晴らしく、
また、それを余すところなく写し取っている、とでも申せましょうか。
これは繰り返し観ちゃうよね。
余談ですが、私が本作のストーリーを知ったのは随分昔のことで、
母が最後のオチまで全部丁寧にバラしてくれやがったんでしたꐦ