(えー、毎度お馴染み、古い絶版本の話題でございます……)
fukagawa-natsumi.hatenablog.com
映画を観てからの原作本購入、読了。
ロバート・ブロック『サイコ』(PSYCHO,1959)の巻。
(´・ω・`).。o○(あにょ……ポケミスの邦題、アカンっす)
気を取り直して。
作者は元々ラヴクラフトの弟子筋の人で、師匠の死後、
モダンホラー系に移行したといった趣き。
私が読んだのはヒッチコックの映画のリメイク版公開に合わせて刊行された
新訳のようです。
筋書きを知っているので叙述トリックミステリの一種として楽しんで読めた。
が、同時に、展開を把握しているが故に、
登場人物のまだるこっしいやり取りにイライラする場面も(笑)。
映画未見の人がいきなり読み始めたらモッサリしたオープニングに
げんなりするかもしれない。
不動産事務所に勤めるメアリ・クレインは客から預かった金を拐帯。
その金があれば恋人サム・ルーミスとの結婚を早められると踏んでのことで、
彼女は彼の住む街へと車を飛ばした。
疲労困憊した彼女の目に飛び込んで来たのは《空室あり》という
モーテルのネオンサイン……。
映画は無駄を省き、大事な要素を上手く料理して、
テンポよく仕上げてあることがよ~くわかった。
それにしても、何がショックだったかって、ノーマン・ベイツは40歳で
デブでハゲだったんよ!(←コラやめろ差別表現だぞ💧)
全然アンソニー・ホ……あ、また間違えた、
アンソニー・パーキンス(当時28歳)じゃなかったんよ(笑)!!
マザコンでもpsychoでもいい、シュッとした二枚目であれば――
と思ったのに(おいおい)。
そして、悲しい報告ですが、
無能な探偵はやっぱり原作でも無能でした(嗚呼……)。