深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

映画鑑賞記『回路』

今年、俄然お世話になり始めたBS松竹東急さん、

ありがとう黒沢清監督の『CURE』を観させてくれて、

ついでにもう一声『回路』もお願いできませんかね……と

心の中で呟いていたら叶いました、ハハハ。

 

fukagawa-natsumi.hatenablog.com

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やってくれたので、鑑賞しました『回路』(2001年)。

専門家ではない多くの人が気軽にパソコンに触れ、

インターネットの利用を試み始めたブロードバンド初期が舞台の不気味な物語。

とは言っても、私には全然怖くなかった。

頭のおかしい殺人鬼やモンスターが襲いかかってくる系のホラーよりは

ずっと心地いい気持ち悪さでしたけど(笑)。

ネット接続を介して、

この世とあの世――というより、まだ三途の川を渡り切っていない辺り――が

繋がってしまうといった雰囲気。

現世に愛想を尽かして死を選んだ人たちが、

死後の永遠の長さに戦慄して、戻れるものなら戻りたい……と思い始めた、

かのような。

現在は片手に収まるスマホ一つで何でもこなせる時代なので、

デジタルネイティヴの若人にはピンと来ないかもしれないけれど、

二十数年前、初めてネットワーク接続を開始した一般人は当時、

あれこれ手探りで試行錯誤したり、また、

途中で一つミスを犯すと、取り返しのつかない大きな過ちに繋がるのでは……なんて

危惧を覚えたりしたものだったんですよ。

なので、そのうっすらした怖さを体感していた公開当時、

リアルタイムで鑑賞していたら結構ブルッたかもしれない、気はしますね。

 

うろ覚えですが、初期の『新耳袋』に(パソコンではなく)ワープロ

小説か何かの原稿を作成していた人が、深夜、それが勝手に動いて

印字された紙を吐き出す様を目撃して震え上がった……みたいなエピソードが

あったかと思います。

私は映画『回路』に同様の手触りを感じたのでした。

 

ja.wikipedia.org

 

youtu.be

 

 ↓ ザックリしたあらすじを経て結末に触れています@Wikipedia

ja.wikipedia.org

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ところで、Raodstead というプラットホームで黒沢清監督の最新作が

2024年に公開されるそうで、キーヴィジュアルを見たらもう、

堪らなく鑑賞したくなってしまったので、ユーザー登録しました。

あ、出品しない購入者として、です。

とは言ったものの、このサイト、現状、非常に使い勝手が悪い。

パッと目につくところに新着コンテンツ一覧でも用意してくれたらいいのに。

このわかりにくさは 403adamski 同様だゼ……と思ったわ。

 

403adamski.jp

403adamski.jp

 

既に販売開始されているクリエイターさんのコンテンツを探すのに一苦労。

現状、各出品者さんごとに

公式サイト・SNS等から商品一覧ページを探し当てねばならないようで……。

 

まあ、時期が来たらどこかで話題になるでしょうから、

そうしたら映画『Chime』を購入・観賞しようと思います。

 

eiga.com

roadstead.io