Midjourney有料版で過去作の宣伝用雰囲気画を作っています。
今回はこの時期に相応しい掌編「玉骨(ぎょっこつ)」の巻。
なかなか難しかったです。
何度か微妙に指示文を変えて試し、
これが絵としては一番マシだと自分を説き伏せたものの、
正直なところ、不本意な仕上がりにつき、
後日時間の余裕があるときに作り直したいと考えています。
Midjourneyがバージョンアップして、初期よりは随分
和テイストへの理解を深めてくれたかに見える今日この頃ですが、
やっぱりまだまだ、なんですねぇ。
丸窓を出してほしくて a round window と言ってみたのです。
で、その手前=内側=室内に語り手がおり、
同時に、窓の外に梅の樹がある――と。
つまり、a man << a round window << a tree なワケです。
右側の語句が左側より画面の奥=behind に位置するということなんですけれども、
これがグチャグチャになる始末。
止む無く採用した【A】が、試した中で唯一、正しい配置になっていました。
(でも、よく見るとちょっと変ですよね……)
前から気づいていたことですが、
Midjourney先生って、ちょいと図形に弱くないすか?
家具などの形を丸だの四角だのと指定すると、
その形のフレームを作って人物を封じ込めがちなんですよ。
こんな具合に。
しかも、【B】はキャラクターがコドモこどもしていますよね。
子供すぎ(笑)。
もう少し大人(?)な男子が出て来たと思っても……
丸窓を誤解してるんちゃうかな。
【C】はまるで佇む人を望遠で盗撮しているみたいじゃないですか(笑)。
ところで、【B】【C】の人物の幼さはどこから来るのか問題。
これはきっと、指示文に梅の樹を出してほしいがために
Japanese apricot bloosom と綴った影響だと思います。
Japanese→日本人→同じ年頃なら欧米人より見た目が若い、そして顔が薄い――
てな判断かと。
【A】は【B】【C】より老けたヒトになっていますけど、ともあれ
【A】【C】って Japanese Manga の雰囲気を表現したつもりなのかな?
と思いました。
明らかに平生の(私にとっての)Midjourney先生の画風と違いますものね。
それにしても梅の樹、梅の花がちゃんと出て来ないなぁ――と、
業を煮やした私は手持ちの写真を読み込んでもらう戦法に。
結果……
以前、薔薇の写真を利用した際は、
ちゃんと全体の雰囲気に馴染む、絵画としての薔薇になったのですが、
どうしても梅(Japanese apricot blossom)がデータ不足でピンと来ないので、
マルッとそのまま援用した、みたいな仕上がりに。
いや、それ以上に問題なのは、キャラクターが(日本人ぽいのはいいとして)
凄い昔のCGみたいじゃないすか??
一頻り笑かしてもらいました。
えーと、整理すると、今回理解したのは、
指示文に Japan , Japanese の語が入り込むと、
Midjourney先生平常運転の濃い目の美形を出してほしかったとしても
日本人らしい平たい顔になっちゃうこと(しくしく……😢)。
そして、図形の表現を絵全体のフレームだと誤解される確率が高いこと、
ですかね。
なんやかんや言いましたけども、
「玉骨」はカクヨムの他、Romancer『掌編 -Short Short Stories-』,
くるっぷ『カレンダーリオ』に収録。
……と言いつつ、本当は製品版『カレンダーリオ』を
お買い求めいただきたいでおさる🐒ウキャッ💕