やっと観ることが出来ました。
9月中旬に田園都市線広告ジャックをしていたじゃないですか、
あれを見て「うぉサクラさんんん」と思って。
しかし、時既に遅く、予想どおりパンフレットは売り切れでした、残念ナリ。
特殊詐欺集団の元締め的存在・高城の右腕のような女性、橋岡煉梨(ネリ)と、
血の繋がらない義理の弟・矢代穣(ジョー)のヒリヒリした数日間。
面白そうだ、観たいなと思った映画には、
情報を深追いせずに――上映館とタイムテーブルをチェックするくらいで――
割りとぽや~んとした状態で対面するのが我が家の基本です。
で、途中いろいろおおおッッとのけ反りつつ堪能して、
エンドロールで「あ、原作があったのか」などと気がつく始末。
設定はかなり変えてあるみたいですね。
でも、映画は文句なしに面白かったです。
男に蹂躙され、搾取されてきた女性が、
意外にもある男性たちの献身によって自由への切符を手に入れた……か?
といったお話。
最後に余分なものを脱ぎ捨てて本来の自分を取り戻すかのような演出がニクイぜ。
良質なクライムサスペンスエンタテインメントでした。
大阪のゴチャゴチャした風景も魅力的。
賭場を仕切る謎の顔役・林田を演じたサリngROCKさん、
カッコよかったわぁ(女だって惚れる💕)
おや? と思ったのは、ネリの回想で、彼女と
彼女を愛しながら暴力を振るうモラハラサディストサイコパス社長・胡屋が
仲睦まじく寄り添っていた場面。
ネリが子供っぽい口調で夢物語のようなお伽話のようなことを喋り、
胡屋が微笑んで耳を傾けているところ。
家庭に恵まれなかったネリが唯一心を開いた相手に甘えているようでもあり、
モラハラサディストサイコパス社長にマインドコントロールされて
正気を失っているかのようでもあり……と見たが、
本当のところはどうだったのだろうか。