森達也監督のドキュメンタリー映画『i 新聞記者ドキュメント』を鑑賞。
東京新聞記者・望月衣塑子さんの奔走を追ったノンフィクション。
ちなみに、パンフレットの表紙はこんな感じ。
この人、一体いつ休養しているのだろう……と思うくらいの忙しさ、活躍ぶり。
ただ、正義感や優しさと表裏一体の、ある種の鈍感さ、
空気を読まないところが強みなんだろうな、と感じた。
彼女に唯一弱点があるとしたら、方向感覚がちょっと甘いところかな(笑)。
タイトルの i は衣塑子のイニシャルであり、一人称単数の I でもある。
「『誰それが』『みんなが』●●だと言っている」ではなく、
きちんと自分の意見を、主語を「わたし」にして話そうよ――監督はそう訴える。
イデオロギーの問題じゃない、
『相棒』の杉下警部の決まり文句を借りれば「真実が知りたい」――そういうこと。
だから報道は規制されず、自由であるべきだ。