BS-NHKとBS松竹東急でオンエアされた映画を録画して
ポツポツ視聴しているのですが、一つ一つレビューを書かんでもいいかな、
ということでザックリと第七回。
今回は珍しく民放地上波を含む。
ファイト・クラブ
大手自動車会社に勤務し、リコールの調査をするため全米を飛び回る僕は
不眠症に悩んでいた。
あるとき出張から帰ると、コンドミニアムで爆発事故が起き、
高級な家具一式を含む部屋が吹き飛ばされていた。
途方に暮れる僕だったが、
知人のタイラー・ダーデンが居候させてくれると言い、身を寄せることに。
但し「俺を力いっぱい殴ってくれ」という条件つきで……。
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昨年、原作を読んで「映画の方が面白いのでは……」と直感したとおりだった。
無駄を省いてテンポよく進行するし、映像がスタイリッシュでカッコイイので。
オチも(おとぎ話めいているけれど)小説版より好きだなぁ。
ただ、何をしても心の隙間を埋められない男たちが
殴り合うことで生を実感するというメインテーマはよく理解できますけれども、
あの大カラクリは好きじゃないです、何だか陳腐で。
僕とタイラーは外見も性格も大きく異なるが
互いを最もよく理解し合えるソウルメイト――って設定の方が……
と思うのは私だけですかそうですか。
ミステリと言う勿れ
マイペースだが思慮深い男子大学生・久能整が様々な事件に巻き込まれ、
名推理を披露するシリーズの劇場版映画。
共通の知人に紹介されたという女子高生が強引に実家の遺産相続争いの場に
整を引き摺り込み……。
原作未読で連ドラも観ておらず、何の思い入れもないのですが、
本編の予告をたまたま劇場で目にして印象に残っていたので、
今回のテレビ放映を視聴しました。
旧家の当主が亡くなり、遺言に従って
相続権のある孫たち四人が課題に挑むのだが、
その過程で彼らと傍観者・整は一族の秘密に触れ……といったストーリー。
真犯人については早い段階のあるセリフで「怪しいな」と察しが付きました。
本当はこっちが先発なんだよう!
『サスペリア』とは無関係なんだようぅ!!
という話は置いておいて。
令和に『犬神家の一族』をやってみよう!
と思ったら、こういう設定になるのかな……と、興味深く鑑賞しました。
ただ、面白かったけど後に何も残らない感じ。
いや、エンタメだからこれでいいのか。
それにしても現代の日本であんな不動産を維持・管理するっつーのは大変な話よね。
固定資産税おいくら万円……などと、しょーもないことを考えてしまった。
八つ墓村
航空機誘導員を務める青年・寺田辰弥の名が新聞の尋ね人欄に載り、
彼は法律事務所を訪れて祖父(亡母の父)と対面した。
辰弥は旧家・多治見家の縁者で跡取りになる可能性が高いのだが、
彼は単に母の故郷や自らの出生地などについて知りたいと考えているだけだった。
ところが、祖父は何者かが持病の薬に混入した毒物を呑んで死んでしまった……。
ずーっと昔(大昔)この映画を一度鑑賞して
血飛沫やら終盤の小川真由美さんの怪演やらに震え上がったことを思い出した。
原作は昔(小昔)一度読みました。
本映画版は原作より時代を下らせて、制作~公開時の現代の設定で、
ストーリーも様々な部分を端折って、人物の役割を集約するなどした上で、
科学の世に蘇った戦国時代以来の呪いが成就するという
オカルト物語に仕立てられており、賛否両論のようですが……
映画としては普通に充分面白いよ!!
辰弥はあたかも骨折り損のくたびれ儲けといった塩梅で、
何も手に入れることなく元の生活に戻るのだけど、
スッキリした表情で溌溂と仕事に勤しむ姿が美しい。
数百年続いた怨念や旧家の因襲から解放された若者の
希望に満ちた日常といった描写で締め括る演出は素敵だし、巧いと思う。
長尺だけどテンポがよく、ダラダラした印象がないのもイイ。
ただ、金田一耕助ファンにとっては物足りないかもね、
あまりに傍観者然とし過ぎている風で。
寅さんこの後、柴又へ帰るんかいな……とか思ったりなんかして(笑)。
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