BS-NHK「ダークサイドミステリー『闇の神話を創った男 H.P.ラヴクラフト』」
録画視聴。
1920年代末~1930年代、映画など、娯楽作品に取り上げられた《恐怖》は、
人間の姿をした怪しい者(例:ドラキュラ)や蘇った恐竜、
巨大な霊長類といった、
現実生活の延長線上に考えられるクリーチャーによって表現されていたが、
ラヴクラフトはまったく性質の異なる恐怖を創造した。
すなわち「コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)」である。
古典的な因果咄を脱却した、
人間の常識から切り離されたところにある真の“新時代”“ 科学時代”の恐怖だった。
少年時代にポオの作品と出会い、魅入られたラヴクラフトは、
長じて作家仲間と創作上のアイテムを共有することで
巨大で強固なシェアワールドを構築した。
原典=ラヴクラフトの小説そのもののファンにとっては
常識的な話題で、入門者向けのザックリした内容だったが、
僅かだけれども、懐かしのドラマ『インスマスを覆う影』を観られて
嬉しかった(佐野さん若い!!)。