――を、録画視聴。
遂にこのネタに手を出したかと喜びつつ苦笑い。
どこへ向かおうとしているんだNHK-BS(笑)。
著名なロックスターたちにも影響を与えた20世紀最大の魔術師、の巻。
裕福なアッパーミドルの家に生まれ、何不自由なく育った彼は、
体格がよく運動能力も高く、頭脳明晰な少年に育ったせいか、
周囲を見下す傾向があり、
態度の悪さを敬虔なクリスチャンである母に度々叱責されたという。
しかし、彼は自らを黙示録の獣と捉え、常識に反発しようと
未知なる領域を求めて魔術の世界へ。
しかし、魔術も科学の一種だったのだ。
彼は黄金の夜明け団に加入したが、
講義の内容は既に知っていることばかりで物足りず、
趣味のサロンかよ! と反撥を覚え、嫌気が差して掟を破り、
勝手に自宅で儀式を行うに至ったとか。
結果、ルール違反の廉で追放されたが、当人は意に介さず。
魔術に没頭する一方、
冗談好きでプラクティカルジョークを実践することもあったという
茶目っ気が憎めない(笑)。
1900年の来日時、「日本の神とは?」と訊ね、
律儀な案内者(通訳者)に “8 million gods.” と直訳で回答されて
のけ反ったというエピソードが好き。
それにしても、あり余る知力・体力・行動力、ついでに財力を
別の方向に用いていたら……などと愚考せずにいられない。
しかし、一般人としてではない幸福を求めたのだから、
結果、本望だったのでは?
という気もする。
たとえ愛する妻子を失い、蕩尽し、世間に後ろ指をさされても……。
ともかくも、
魔術も文化だ! ってところに英国の懐の深さを感じたわ(しみじみ)。
ところで私は買ってから七年半にもなるこの本を
一体いつ読むことが出来るのでせうか……嗚呼💧積ん読の罪。