深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

最近書いていますか? その4。

掌編「翠玉」(@『掌編 -Short Short Stories-』)が

手を離れるか離れないかくらいのうちから、

新しいネタがムズムズと頭を浸蝕し始めた。

 

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これがネタの鮮度で決まるショートショートなら大急ぎで着手するところだが、

どうやらストーリー性の高い、ボチボチな長さの様相なので、

焦らずしばらく寝かせておくことにした。

ザックリ言うとディストピアSFかなぁ。

 

前々から、小説を組み立てることは料理に似ていると考えている。

「こんな一皿を味わってみたい」と思い立って材料を搔き集め、

適切な手法で調理し、出来映えに満足したり、イマイチだなぁと残念がったり。

勧めた相手が褒めてくれれば喜びもひとしおだが、

万一受け入れられなかったとしても、

自分自身が気に入った味や食感なら、

致し方ない、好みが合わないのだな……と諦める、とか。

 

中でも探偵小説や幻想文学は嗜好品の度合いが強く、

万人向けでないのは承知しているし、

言い方が悪いかもしれないが、

受け止める側にそこそこの準備が出来ている必要もある。

フィクションを読み込むことに対して、

数をこなしていない人には、まったく受け入れられないというか。

 

この辺の問題については、いろいろ言いたいこともあるのだが、

書き出すのが面倒――というか時間がもったいないので、やめておく。

人間いつ不測の事態で頓死するか、わかったものではないので、

机(正しくはローテーブル)上のパソコンに向かっていられるうちに、

書く手間と気力を小説に傾注したいのだ。

 

要は私自身が読み手として極めてストライクゾーンが狭いので、

書く側としても偏ったテイストになるのはやむなし、という言い訳である。

 

ともかく、足りない調味料を求めて旅立ったまま帰って来られなくなっては

元も子もないので、ほどほどに支度が出来たら取り掛かりたい。

 

しかし、先に書きかけの作品を仕上げなくては。

まずは『宵待蟹岬毒草園』戯曲版を。

 

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『サースティ』だって、

ハタと思いついてから着手するまで一年半も間を置いたのだし、

焦っては駄目さ……と、自分に言い聞かせつつ、

やっぱり人間いつ頓死するか、わかったものではないので……(無限ループ)。

 

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