ジム・ジャームッシュ監督、ビル・マーレイ主演のゾンビコメディ映画
『デッド・ドント・ダイ』のDVDを購入、鑑賞。
のどかな田舎町で異変が起き、身構えるたった三人の警察官。
時計が止まったり、充電したはずのスマホが使えなくなっていたりと
異常事態が発生し、
ニュースでは極地での大規模工事が地軸に悪影響を及ぼしているのでは、
云々。
それが関連しているかどうかはともかく、
土葬された遺体が墓を倒して夜の闇をヨタヨタ歩き、
各々が欲しいもの、固執しているものを求めてさまよい、
生きた人間に出くわしたら襲って仲間にするのだが、
跡継ぎのいなくなった葬儀社の仕事を引き受けた謎めいた女性ゼルダが
日本刀を振るってヤツらをバッタバッタと薙ぎ倒す――。
そこまではよかったんですけどねぇ(笑)。
新型コロナのせいで劇場で観るタイミングを逃したので、
物凄く期待して心待ちにしていたのだが、拍子抜け。
序盤はドキドキワクワクしたのだけれども……(苦笑)。
えー、これで終わりィィ??
と思ったが、いや、大体ゾンビものってカタルシスの得られない、
こんな感じの映画なんじゃなかったっけ?
という気もした。
監督が描き出したゾンビは、拝金主義や際限のない物欲と、
それらを抑えられない人間を戯画化した存在なのだろう。
集合体に取り込まれる者たちと、
それを離れて眺める世捨て人という図式から
諸星大二郎「生物都市」を連想した。
しかし、
コーヒー大好きゾンビの役とは……(うぷぷ)。
それにしても、セレーナ・ゴメスちゃんって童顔よね(カワイイけど)。
映画の中では15歳くらいにしか見えなかったぞ……。