故スタンリー・キューブリックと親交のあった
映画評論家ミシェル・シマンによるインタビュー音声を元に構成された
ドキュメンタリー番組『キューブリックが語るキューブリック』を録画視聴。
「映画作りは戦争と同じだ」
「人は自分の邪悪さには目を向けず他者の中に悪を見いだすものだ」
「人間の心理は常に死について模索しているのかもしれない」
「真の意味での芸術の爆発は物語の構造から解放されたときに訪れるだろう」
――といった具合に、完璧主義者と呼ばれた監督の創作上の哲学が語られ、
主要な作品を概観することが出来る。
背景が『2001年宇宙の旅』終盤の「部屋」のセットなのがオシャレ、
気が利いている!
『アイズ・ワイド・シャット』完成後の取材映像で、トム・クルーズは
「キューブリックの訃報を電話で受けた。彼は就寝中に亡くなったと聞いた」
と話していたが、
監督は一体どんな夢を見ながら旅立ったのだろうか……と思った。