深川夏眠の備忘録

自称アマチュア小説家の雑記。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

カクヨムで旧作(長編)の投稿を始めました。

既存の短編小説を投稿しようとして、ハッと、先に大本の長編を出さなきゃ何の話か全然わからないじゃないか!と、気がついたので、些か手垢の付いたネタですが自己最長編をカクヨムに掲載する運びとなりました。 あーあ、何やってんだ、あたしゃ(笑)。まあ…

書き下ろし掌編「愛書」出来!

ショートショートを書き下ろしました……十日ほど前に(笑)。 策があって、一定期間寝かせておくつもりだったのですが、 いいや、やっぱり出しちゃえ、と。 タイトルは「愛書」。 ちょっぴりメタフィクショナルな掌編です。 恵まれない境遇だったが容姿だけが…

ブックレビュー『笑う吸血鬼』『ハライソ‐笑う吸血鬼2』

丸尾マンガ読み返し週間。 立て続けに『笑う吸血鬼』&続編『ハライソ‐笑う吸血鬼2』。 笑う吸血鬼 作者: 丸尾末広 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2000/02/01 メディア: コミック 購入: 4人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (9件) を見る ハライ…

ブックレビュー『瓶詰の地獄』

丸尾マンガ読み返し週間。 今回は『瓶詰の地獄』。 瓶詰の地獄 (ビームコミックス) 作者: 丸尾末広 出版社/メーカー: エンターブレイン 発売日: 2012/06/25 メディア: コミック クリック: 10回 この商品を含むブログ (16件) を見る 収録作は夢野久作の名作を…

ブックレビュー『パノラマ島綺譚』

2009年に手塚治虫文化賞・新生賞を受賞した、 丸尾先生の『パノラマ島綺譚』を読み返した。 購入したのは2008年の初版なので、受賞前。 パノラマ島綺譚 (ビームコミックス) 作者: 丸尾末広,(原作)江戸川乱歩 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン 発…

ブックレビュー『月的愛人』『犬神博士』

久しぶりにヨロヨロと書棚の一画に手が伸びて、丸尾先生の本を二冊連続で読了。 新装版『月的愛人 -Lunatic Lovers-』(青林工藝舎:2009年初版第2刷)と 『犬神博士』(秋田書店:2011年15版)。 最初に読了した当時、ブクログに綴ったことを転記してみる…

カクヨム始めました。

若い人の集まりに無理にオバハンが首を突っ込むようで 躊躇していましたが(恥) ジャンルはラノベ以外にもいろいろOKなので カクヨムにアカウントを作りました。 横書き・ルビ付きだから 退会したパブーの代わりに使えれば……くらいの気持ちで。 あ、パブー…

ブックレビュー『時の娘』

読みかけのメモをTwitterに投稿したので、 猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫) 作者: シオドア・スタージョン,フリッツ・ライバー,他,中村融,旭ハジメ 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2017/08/31 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見…

ブックレビュー『きみの血を』+α。

小泉喜美子『血の季節』の話をしたら、これにも触れねばならない。 シオドア・スタージョン『きみの血を』。 きみの血を (ハヤカワ文庫NV) 作者: シオドアスタージョン,Theodore Sturgeon,山本光伸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/01 メディア: 文…

ブックレビュー『血の季節』

モーリス・ポンス『マドモワゼルB』の話題を出したら、 その根っこの話もしないわけにはいかない。 この作者とタイトルを知ったのは、 小泉喜美子『血の季節』のあとがきで、だった。 血の季節 (文春文庫) 作者: 小泉喜美子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売…

ブックレビュー『マドモワゼルB』

オークションで価格が高騰したままのマンガの話をしたので、流れで、 やっぱり高くなっているが割と安価で切り抜けた本について、もう一題。 モーリス・ポンス『マドモワゼルB』。 モーリス・ポンス『マドモワゼルB』書影 マドモワゼルB (1976年) (Hayakaw…

ブックレビュー:ささやななえ『獄門島』

ブクログのレビューにコメントをいただいたので、こちらにも写しを。 昔、親戚の家で読んだことを十年くらい前(?)にふと思い出し、 どうしても欲しくなってネットオークションで競り落として入手した ささやななえ(現・ささやななえこ)版『獄門島』。 …

物語への希求に年齢は関係ない。

「若者の映画館離れ」は本当か? をザッと読みまして。 料金設定等、策を講じて映画館に若者を呼び込もうという考えには大いに賛成。 “金銭的に余裕がある=財布の紐が緩い” 年齢層が、 昔と今では違っているのだから、それに合わせた対応を取ってもいいので…

ブックレビュー『pink』

何十回目――というのはさすがに大袈裟?――かの読了につき、 岡崎京子『pink』について、ブクログレビューから転記。 * 長年愛読してきたオリジナル版のページが経年劣化で剥落したので 新装版を購入(2015年第3刷)。 旧版のカバーイラストは口絵に採用され…

ブックレビュー『パラドックス・メン』補遺。

ブックレビュー『パラドックス・メン』で 書き忘れたこと。 言いがかりとか、単なる偶然とか、よくあるパターンなのでは? とツッコまれそうだが、 読んでいて、この感じはアレだ、全体のノリがアレに似ているんだ! アレって……えーっと(汗)……と考えて思い…

ブックレビュー『パラドックス・メン』

おかしな言い方かもしれないが、ハリウッド製SF映画のノベライズ本のような印象。つまり、派手で、様々な要素が入り乱れていて、キャラクターが魅力的なのだ。帯の煽り文句から、どんなワケのわからない変態的な内容なのか……と、少々腰が引けていたのだが、 …

ダークサイドミステリー『闇の神話を創った男 H.P.ラヴクラフト』

BS-NHK「ダークサイドミステリー『闇の神話を創った男 H.P.ラヴクラフト』」 録画視聴。 1920年代末~1930年代、映画など、娯楽作品に取り上げられた《恐怖》は、人間の姿をした怪しい者(例:ドラキュラ)や蘇った恐竜、 巨大な霊長類といった、現実生活の…

既刊紹介『サンギーヌ』

200×年。退屈で憂鬱な日常の壁に空いた穴に指を差し込んで押し広げてみたい、そんな衝動に駆られた少年は、かつて姉を惨殺されたフリーライターと共に、吸血鬼さながらの殺人鬼を追う――。 ***** 2008年に脱稿したサスペンス長編小説の修正版。400字詰め…

既刊紹介『珍味佳肴』

少し風変わりで時々不気味な、現実と非現実を行き来するショートショート集。 Romancerで先行公開したパイロット版 を元に、 書き下ろしも加えた小冊子。 サイズはA7(縦7.5㎝×横12㎝)56ページ(厚さ0.3㎝)。表紙のみフルカラー、本文はモノクロ印刷です。…

既刊紹介『一服千考』

タイトルは「いっぷくせんこう」。「一つのことを突き詰めて考えるより、 一服して頭を切り換えた方が、いい知恵が出る」という意味の四字熟語。 吸血鬼をモチーフにした長編小説『サンギーヌ』の「もう一人の主人公」について綴った番外短編集。 私家版とki…

既刊紹介『トゥッティフルッティ』

「恋には犠牲がつきもの」「犠牲には血がつきもの」――。 みどりは兄と、とあるマンションに腰を落ち着けたが、その街では奇妙な傷害事件が起きていた。また、前後して姿を現した川辺の見世物小屋とは……。 書き下ろし中編、120ページの私家版(文庫本)。 居…

既刊紹介『サースティ』

愛車を駆って気儘な一人旅を楽しむ独身中年に旧友の息子から連絡が入った。二人はしばしの間「親子ごっこ」に興じることになったが……。 名前のない男と少年と、名付けられるのを拒む異形の神にまつわる物語。 書き下ろし中編、122ページの私家版(文庫本)。…

既刊紹介『フラゴナールの娘』電子書籍版

「あなたも私も、こうして鏡に映っているようじゃ、まだまだだ。 人智を超えて人外になるには、どうしたらいいのかしらね?」 ――『フラゴナールの娘』同時収録「さえずり」 ***** オリジナル中編小説2編を収録した自費出版本『フラゴナールの娘』の電…

既刊紹介『フラゴナールの娘』

「10号のバースデイケーキなんて、随分盛大なお祝いだったんですね」 「……あら、バレちゃった?」 ***** 自費出版本。 2015年にネットで公開した「フラゴナールの娘」修正版に書き下ろしの姉妹編を合わせた1冊。実際の商品にはカバーに「帯」が付いて…

言語の壁。

小説を書く前の準備運動。 「旅愁」というのは美しい言葉で、 たった一語で複雑な感情を表現してくれる。 では、これを外国では何と言い表すのか、気になったので少し調べた。 出店はWeblio辞書、他。 【英語】loneliness on a journey / melancholy felt w…

お引っ越し。

ホラー,サスペンス,幻想文学系の小説を書いて 自費出版本と私家版をリリースしています。委託販売がございます。 KDPも始めました。詳細および無料お試し読みのご案内はHPにて。http://fukagawanatsumi.wix.com/antiparadis ……という私がはてなにやってま…